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大阪市が2012年に行った入れ墨の有無に関する調査への回答を拒み、戒告の懲戒処分を受けた市職員ら2人が処分の取り消しなどを求めた2件の訴訟で、最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)は9日付の決定で、職員側の上告を棄却した。 調査、処分を違法とした1審・大阪地裁判決を取り消し、2人の請求を棄却した2審・大阪高裁判決が確定した。 訴えていたのは、市交通局職員の男性(58)と市立病院の看護師だった女性(60)。調査について1審は「差別につながる情報の収集を禁じた市条例に反して違法」として処分を取り消したが、2審は「目的は正当で、人事配置上の必要性もあった」として処分を適法と認め、同市の逆転勝訴とした。 入れ墨調査は、同市の児童福祉施設で職員が児童に入れ墨を見せたと報道され、市民の批判が高まったことをきっかけに、橋下徹・前市長の指示で行われた。
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